Uえい

雪山の絆のUえいのレビュー・感想・評価

雪山の絆(2023年製作の映画)
4.0
J・A・バヨナ監督の映画は初めてだった。飛行機事故で雪山に取り残された青年たちの友情を超えた繋がりが描かれていて感動必至だ。

1972年に実際に起きた事故と、生存者の証言をまとめた本が原作になっている。卒業旅行に行く青年たちや家族が小さい旅客機を貸し切り、アルゼンチンからチリへと向かう。雪深いアンデス山脈を越える時、飛行機が山にぶつかり、墜落してしまう。この描写が物凄い迫力で、息を呑む。「ゴジラ-1.0」より全然怖い。

その後、生き残った青年たちで助けを待つ。捜索隊は見つける事ができず、雪解けを待つ判断をしてしまい、絶望する。しかし、彼らは団結し、助かる道を模索する。食料が尽き、かつての仲間を口にするのはかなりの衝撃だったが、凄まじいリアリティーに包まれていて、しょうがないよなと思えてしまう。

その後も彼らの懸命な判断で、自分たちの行動で助かる事ができたが、生き残りは数少なかった。最後の仲間たちの遺品をバッグに詰めるシーンは泣けてくる。ストーリーは実はベースだが、それぞれの事故、サバイブ、救出の描写がとても素晴らしく、のめり込んで見てしまった。
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