raga

ザ・ガーディアン/守護者のragaのレビュー・感想・評価

ザ・ガーディアン/守護者(2022年製作の映画)
4.0
娯楽作品の要として構成はシンプルで良い、さらに各シークエンスにどれだけ魅力あるネタを詰め込めるか、であり、
・10年前の主人公が敢行する暗殺場面(暗闇でナイフに懐中電灯をくくりつけて格闘する光と陰のコントラストある映像)
・主人公が殺し屋に追い詰められた団地での廊下照明のネタ
・ホテルの玄関フロアでドリフトするアクション
これに加えて、主人公を追い詰める男女の殺し屋コンビ "洗濯機" のキャラが憎たらしく愛らしいユーモア担当でグッジョブである。
さらに随所にノーラン監督「ダークナイト」のオマージュ(男の殺し屋が語る過去話の変容や主人公をライバル視する悪徳企業ナンバー2の口元からでる血が上向いてあたかもジョーカーみたい)もあり、どちらもサイコサスペンス要素があることに気づく。
しかし終盤は主人公の活躍がほとんどなく敵側のオウンゴール的な展開で締めくくるので正直物足りない。ラスボスも登場しないままなので、これって続編あるの?敵キャラ実は全員死んでないんちゃうの?と訝しんでしまう。ラストシーンも凡庸だしなぁ、でも映画愛に包まれたチョン・ウソン初監督はギリ及第点を差し上げます。
raga

raga