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悪は存在しないのpapandaのレビュー・感想・評価

悪は存在しない(2023年製作の映画)
4.0
冒頭の空を見上げて森の中を移動するかなり長いワンショットシーンから、音楽も含めて不穏な感じがする。薪割りのシーンはかなり遠くからこれもかなり長いワンショットで、人に近づかないのは人間への感情移入を拒んでいるのだろうか。あれは誰の目線かな。自然(神)? 鹿? 対して社員ふたりの車中の長いシーンは身近に感じた。手負いのしかも子連れの鹿は人を襲うかもしれないということだけど、ラストはどう解釈したらいいのだろう。それから、この映画はなぜヨーロピアンヴィスタなのだろう。自然の大きさならアメリカンヴィスタ? 人間の小ささならスタンダード? その両方を狙う形でヨーロピアンヴィスタなのだろうか。ずっと考えてしまった。
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