悪は存在しないのWakanaのネタバレレビュー・内容・結末

一番気になったのは芸能事務所の2人が2回目に長野へ訪れた水汲みのところ。なぜ（介護職経験者の）黛が10L（だよね？）の水をあんなに重そうに持ち運ぶところを映すのかよくわからなかった。しかも最終的に高橋が代わりに20L運ぶところまで描かれる。
でもしばらく経つうちに、あれはそれぞれの身体には明確な差異がありますねと確認するために必要だったかもとぼんやり考える。
そのような違いは（都会でやりがちな）頭脳労働では見えにくく、肉体労働でこそ可視化する。木を切ったり、野草を摘んだり、自然の中で生きることについて丁寧に映していたので男女の肉体的な違いが映っていることも普通かも。
そんで「大切なのはバランスだ」と巧が言っていたけれど、そのバランスが結局腕力で調整されるところがまた考えさせられる。