このレビューはネタバレを含みます
濱口竜介の作品は全部面白く、あとは好きや嫌いが個々にあるだけ、という気がする。これは好き。
説明会、車内、会議での会話が上手すぎる。
説明会で急にデカイ声で賛同の声を上げるおじさん、あのタイミングでたばこを吸おうとしてやっぱりやめる先輩、わざわざクソなグラフを用いて説明してくるコンサル。
凄い嫌と言うわけではないが、不愉快に感じる人間の嫌なあるあるをあぶり出す濱口竜介の人物造型の妙。意地悪でいいですね。
映像の切り取り方が、自然界の目線であることが多く、これはなんの物語なのかとメタファーを読み取る手助けにもなっていて、うーん、面白い。ラストはシャンタル・アケルマンの某映画を思い出した。
これからもこの規模ぐらいのインディペンデントな映画で自由に好きなもん作ってほしいよ。
追記:
桜子さ〜〜〜〜ん!!!
桜子さんの物語を、もっと、見せてくれ!!