このレビューはネタバレを含みます
自然と人間のバランス。行きすぎてはいけない。
上流の者のしたことは、下流のものが引き受ける。上流の者にはそれなりの気質が求められる。
とても解釈が難しかったけど、この言葉がやっぱり印象深い。
高橋と黛の巧への質問は、無意識的な人間中心主義であったように思う。
巧はそれが無意識的であったことで、余計に、「諦め」を抱いてしまったのではないだろうか。
「バランス」は「せめぎあい」であり、それはあらゆることにある構造。
せめぎあいを持続させ、「真ん中」を保ち続ければ、悪は存在しないのかもしれない。