楽太郎

青春ジャック止められるか、俺たちを2の楽太郎のレビュー・感想・評価

5.0
仙台の単館系映画館チネ・ラヴィータの最終日に選んだ「青春ジャック」。若松孝二監督が80年代に名古屋に作ったしねますこーれという単館系の映画館の物語でした。映画愛に溢れた作品だったことに不思議な縁を感じます。
脚本と監督を務めた井上淳一さんはこの映画の主人公。若き映画青年が映画館を通して成長していく様が描かれます。思いの強さの割に全く空気が読めず、失敗ばかりしている感じに過去の自分を見ているようで同族嫌悪。でも共感。新藤兼人監督の言葉「誰でも一生に1本は傑作を撮れる。それは自分を描くこと」が劇中にも引用されてますが、まさにその通りだと思うほどいい映画でした。大好きな芋生悠さんのヒロインも良く、見ているだけで幸せ。
それにしても赤塚不二夫とか大島渚ならまだしも、松田政夫とか岡留編集長とか、サブカルの極みには爆笑しました。40代でも分かる人少ないんじゃないかな。
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