シネマスコーレの先行上映で井上淳一監督、井浦新さん、杉田雷麟さんの舞台挨拶付きて観ました。今回は1980年代初頭の若松孝二監督と、監督に師事して助監督になる井上淳一、シネマスコーレの支配人になる木全純治らを中心とした群像劇で、シネマスコーレの誕生物語でもあるので、シネマスコーレに来て観れば4DXを超えるリアルな映画体験が出来ます。そして、運が良ければ木全さん本人に会えるので、全くルックスが似ていない東出さんがいかに演技力で木全さんになり切っているのかが体感出来ます。名古屋で継続するミニシアターで一番歴史のある劇場となったシネマスコーレがいかに生まれたかがわかるだけでなく、ビデオレンタルの普及で衰退していく中の80年代の映画館の状況もよくわかります。
井上監督が脚本で関わった「福田村事件」のキャストが多いのも印象的で、この作品もまた実録映画だったりします。
井浦新さん、井上監督ら若松孝二監督を恩師と仰ぐ面々の愛情溢れる作品で若松監督の登場シーンは大体笑える感じでした。
シネマスコーレに毎週通う自分にとってはなかなかない映画体験でもありました。
