amin

陽炎座 4Kデジタル完全修復版のaminのレビュー・感想・評価

4.0
二度目の鑑賞。一度観ているし、前に見た時もみんなが言うほど難解ではないという印象だった。序盤からセリフも中身もよく理解できて、ほら、やっぱり難しい話じゃないじゃないか、と高を括っていた。何処で付いて行けなくなったのか分からないけれど、観終わったあとは、一度目よりも分からなくなってしまった。思い返したり、YouTubeで予告編や関連動画を見返して、糸口を掴もうとするけれど、余計にこんがらがってしまい、太刀打ちが出来ない。そもそも鈴木清順の映画に対して分かったようなことを書くのが烏滸がましいといえば、そうだ。つくづく手出しできない、ただただ翻弄されて、何を受け取ったのかも分からない。とにかくそれが心地良くて、そうなることが嬉しい。生きているうちに、あと何回この映画を観るのかなぁ。三度目の鑑賞はもっと理解できない気がして楽しみ。四度目の逢瀬は恋になります。死なねばなりません。
こんな事を書くしかないほど、冷静ではないですよ、この映画の余韻は。余韻ってのは、いつまで続くものなのかね。
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