うみんちゅ

市子のうみんちゅのレビュー・感想・評価

市子(2023年製作の映画)
4.5
ずっと観たかったのにタイミング合わなさすぎた。やっと観れるのほんまに嬉しい。

鼻歌を歌いながら機嫌良く歩く市子から。
荷物をまとめている市子。テレビでは生駒山の白骨化遺体の話。家から逃げるように出る市子は義則と暮らしてた。取られへんくて荷物置いて逃げた。それが2015年8月13日。
その前日の8月12日。てか杉咲花ちゃん、東京の子やのに大阪弁(でも京都弁に近い)上手い方やな。座布団は二つ折りにして使うんや。味噌汁の匂い=幸せという市子の感覚。義則が婚姻届を取り出して、市子は泣いて喜ぶ。ここすごい演技やな、ちょっとこの喜びの演技えぐいか。義則から浴衣のプレゼント。
2015年8月21日。市子がおらんくなったことを警察に報告。お互いのことをあんまりなんも喋らんかったらしい。警察から、市子なんて人はおらんと言われる。
1999年7月。小学生の市子が男の子にキスした。同じく小学生の山本さつきは団地住みの女の子。スナックみたいなとこ来たら、市子のことを別の名前: ツキコって呼ぶ母親。さつきは市子と男の子のことで喧嘩になる。さつきのほうが年上やのに、市子に力で負けた。
2000年9月。小学生の梢は胸が大きくなったことを男子にいじられてて、ツキコに守られる。梢はお金持ちや。ツキコじゃなくて市子って名前やと打ち明ける。梢におそろいの水着を買ってもらう。それに申し訳なく思った市子がたまごっちをあげる。盗み癖があるのか。梢が市子の家に遊びに来たら、介護の用のおまるがある。ほんで男が母親求めて来た。男と母親に、人を家にあげるなと怒られて追い出される。梢はこんな経験したことなくて、怖くて帰る。
2008年7月。ベロチューしてる高校生のツキコ。相手は宗介。ツキコの漢字は月子。秀和が月子のことで宗介にいじめられてる。宗介は月子のことめっちゃ好きやのに、セックスもキスも嫌がられてるのが辛いと。月子は自分の家に来てほしくない。母親の男が家の前におって、家の鍵を取られる。
2015年8月28日。義則は市子がおらん日々を過ごす。義則は市子探すために動く。
2009年5月。キキは市子と同じ寮?みたいなとこで暮らしてた。新聞配達かな。市子は寝込んでたけど、病院には行ってないみたい。キキはパティシエになりたいからケーキ作って来た。市子はそれ食べて、おいしくて笑ってる。市子は、自分は夢は持ったらあかんと。いつか一緒にケーキ屋やろってキキに誘われる。そしたら急に市子が「うち、人殺してしもた」って言った、
と2015年のパティシエになったキキが教えてくれる。警察は白骨化死体の事件を追ってて、身元の候補が何人かおるみたい。警察は団地で山本さつきに会って話を聞く。年齢を誤魔化してる説が出てくる。家に介護用のおまるがあるて病院に行かん・携帯もガラケー・新聞配達しか仕事はしてない。これらから白骨化死体は筋ジストロフィーを持った月子で、無戸籍の市子が月子に成りすましてたと推測。市子が2010年の初夏に戸籍を取りに来たらしいけど、それをするにはまず日本人である証明をせなあかんくてめんどうらしい。その冬に市子を探してる男がおったらしい、宗介かな。いや宗介じゃなく秀和かい。
2008年7月。秀和は月子と同じ電車で帰る。花火好きな月子。秀和は月子が気になってる。一緒に花火行きたいんやけど、言われへん。
2008年9月。秀和は月子とアイス食べてる。雨降って最高やと言うてた、
と2015年の秀和が教えてくれる。小泉って男(市子の母親の男の名前)が死んだことが市子の家族が関わってるぽい。秀和は昔、月子から市子って名前やと教えてくれたらしい。秀和の家の中には誰かがおったぽい。座布団は二つ折りになってる。市子がまとめてた荷物に月子の保険証と、4人で写ってる写真が。やっぱ妹がおる。秀和のとこに義則が来て市子がおったやろと、俺も市子の味方やと。
2008年9月。市子は何もかも流れてしまえと雨の日の空に言ってた。秀和とバイバイしたけど、市子が母親の男に無理矢理連れて行かれたのを見かける。男は酔っ払ってて、月子のことはいつかバレると話してる。市子はセックスさせて帰ってもらうよう言う。秀和はそれを止めようとするけど、市子は名前も年齢も嘘で元に戻りたいと叫ぶ。そのまま男を刺して殺してもうた。自分は市子やと。秀和は市子を守る決意をここでした、
と2015年の秀和が教えてくれた。男は線路に寝かせて電車に轢かせて殺したことにしたけど市子は戻ってこやんかったらしい。ほんで秀和曰く、市子は義則には会いたくないと。
2010年12月。クリスマスに秀和がケーキ屋さんを訪ねたら市子がおった。キキと出会って夢できて、市子として生きていくことに決めた。秀和とはもう関わりたくないと。頼むから忘れてくれと。
2015年。秀和の元に市子を探して来た冬子。ここに来たら死ぬを手伝ってくれるって市子に掲示板で言われたらしい。冬子に市子から電話が。海におって、秀和と冬子にこっちに来てほしいと。義則は市子の母親の川辺ナツミを探してとある島に。ナツミを見つけて、市子が失踪したことを話す。市子を助けにきたと。警察は白骨化死体は月子で断定した。
2008年8月。市子はほんまの月子を介護してる。月子の酸素マスクを市子が取って殺したのか。母親はそれを見て「ありがとう」と。幸せな4人の時間もあったんやと。
2015年、秀和と冬子は車で市子の元に。義則には警察から電話。テレビでは車が水中から見つかって男女の死体があると報じてる。秀和は市子のために死んで、市子は冬子になったんかな。
2013年頃?(義則は市子と2年間付き合ったって言うてたから)。義則は祭りで市子に出会う。義則が買って売り切れた焼きそばを市子にあげて一緒に食う。自己紹介して、仲良くなった。浴衣かわいいってそこで言ってたんやな。
最初のシーンをもっかいここで観たら、市子の涙の意味がまた違って見える。幸せやけど、裕福ではないし、便利なとこに住んでる感じでもないけど、こんな普通の日々を市子は探してた。好きという意味を、やっと知れて幸せやったんやな。でも戸籍の件と義則に迷惑かかるのもあって結婚はできひんから逃げたんやな。
冒頭と同じ、機嫌良く歩く市子。鼻歌のままエンディング。

「何者でもない彼女の名前は、市子」
わーわー言うとります、お時間です、次の作品まで、さようなら。

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