あかめ

ほかげのあかめのレビュー・感想・評価

ほかげ(2023年製作の映画)
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塚本晋也監督の舞台挨拶付きで観ました。映画が始まって、戦争で家族を失った女と浮浪児と復員兵の疑似家族のような関係を築きだして、これは「ゴジラ-1.0」のマイナスゴジラ映画なのかと思い始めたら、その後が全然そうじゃないところがさすが塚本監督でした。冒頭のボロ屋の趣里さんを捉える映像があまりにも美しくて、カメラマンは誰なんだろうかと思いましたが、塚本作品は監督自ら撮影していることを思い出し、すげぇってなりました。クリストファー・ドイルなみに美しい手持ち撮影が駆使されていました。
直接戦争の描写はないですが、復員兵たちの精神的後遺症を見せたりすることで戦争を描いていました。
「ゴジラ-1.0」といい、「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」といい、戦争がらみの作品が相次いで公開されているのはただの偶然ではないと思う。
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