荒澤龍

バタフライ・エフェクト2の荒澤龍のネタバレレビュー・内容・結末

バタフライ・エフェクト2(2006年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

<考察>
・バタフライエフェクト1作目と比較すると過去に戻れること、タイムリープするたびに状況が悪化していくことなどがネタバレした上で観るため映画の設定自体の衝撃は薄れてしまう。

・ただ1作目を観ている前提で作られているからこその演出があり、そこを加味すると2作目としては健闘していると感じた。

・具体的には、ニックが彼女に「ニューヨークに行け」というシーンで1作目を観ている人は「自分との関わりをもとから絶つことでタイムリープの悪循環から抜け出す」という1作目と同じ展開かと思ってしまうが、そこから「妊娠している」という新たな展開で裏切られる。
・また2作目では「タイムリープ能力は遺伝する」と明示されていないが、ラストシーンでシングルマザーになった彼女の子供にもタイムリープの血が受け継がれていることが暗示されている。これは1作目を観ていなければわからない。

・ニックの父親の死因は「自分で背負い込みすぎた結果の自殺」としか描かれていないが、①背負い込んでタイムリープを多用してニックのように誰かを救うために死んだ説、②中盤で急性健忘症について調べるシーンがあり、最悪の場合自殺するケースもあると述べられている。タイムリープで鼻血が出ることを考えるとタイムリープが血管系に悪影響を及ぼしていることは明らかであり、その結果急性健忘症となり自殺した説もあり得る。

<感想>
・1作目が研究の末タイムリープする方法が解明できたのだから、さらに追求した結果1作目にはなかったタイムリープに新たなルールとかが付け加えられて新しい展開になれば、また違った評価になったかもしれない。

・ただ、もし男がタイムリープできたらどう使いたい?と聴かれたら多くの人が「女か出世のために使う」といいそうだから、その点では1作目を観た視聴者が「自分ならこう使う」という妄想をしていることを前提に製作されてたとしたらなかなかやるなあと思う。

・そうなると次は女性目線のタイムリープかな?と思いを馳せながら3作目を観るかは迷いどころである。
荒澤龍

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