DelayMan

くるりのえいがのDelayManのレビュー・感想・評価

くるりのえいが(2023年製作の映画)
2.5
大学の音楽サークルで結成されたくるり
体制を変えつつ活動を続けて来たが、ドラム 森信行を迎え、21年ぶりにオリジナルメンバー3人のみで製作されたアルバム 感覚は道標のレコーディングを追った作品
かなりくるりファンに向けた内容になっている

途中と最後にライブ映像が入るものの、バンドの歴史を振り返るものではなく ほぼ全編新作アルバムレコーディングの記録映像
イメージ的にはビートルズのGET BACKに近い
GET BACKは崩壊寸前のバンドがセッションレコーディングで息を吹き返し、バンド最後のゲリラライブを敢行するというある意味映画的な内容であったので似ているようで違う

今作は余計な演出や映画的な展開は一切なく、今回のアルバムはこのようにレコーディングをして、いかにして楽曲が生まれていくかという部分にフォーカスしている
オリジナルメンバーである森さんが今回なんで呼ばれたのかなど掘り下げていない部分も多い
音楽が好きな人やくるりのファンには刺さる映像ではあるが、正直映画にする必要はあるのかなというクオリティだった

自分もくるりは大好きだが、2000円を払って映画として観た時に凄く良かったと言える内容ではなくアルバム特典のドキュメンタリーDVDを観ているような感覚
その域を飛び越えた感動はなかった

ただ、3人のみの編成でのライブはかなりシンプルでカッコいい
アルバム 感覚は道標もくるりの近年の作品の中でも1番好きな作品
エンディングロールを最後まで観るとさらに良いことが待っている
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