さるやん

ジャイ・ビーム -万歳ビームラーオ/ジャイ・ビームのさるやんのレビュー・感想・評価

3.8
インドマスターお二人のご推薦を受けて
遥か千葉、柏のキネ旬シアターにいってまいりました。
こんにちは、さるやんです。
近年、ばーふばり、そして、RRRの影響を受けてちらほらインド映画も一般公開されるようになってきましたが、それでもこのジャイビームのようにまだまだ、こっそりとミニシアターで公開されている作品もまだまだあります。
今回、インド大映画祭と 銘打って様々な映画が各シアターて 上映の運びとなりました。
今作はジャイビームは現代においてもインドが抱えるカースト制度による差別を描いた作品であり、その弾圧を義侠心によりほぼ無料で弁護を引受、警察や政治の弾圧と、戦う熱い男の物語であり、実話ベースの話です。

たまたま鑑賞の前日にEテレでインドのITや映画産業における歴史とイギリスの圧政による影響等をわかりやすく話してくれていてすんなりと見ることができました。
指定部族といって、少数みんぞくはまともな職にありつくこともできず、蔑まれ、ことあるごとに警察の 検挙率の的となっており、ほんとに無理やり警察署に連れて行っては拷問し、 自白に近い形で逮捕する。しかも、自白するまでやめない。これではほとんどの人が白を黒といってしまう。
こんな理不尽なことに立ち向かうのは人権派弁護士のチャンドル
相手が貧しかろうとかまわず様々な証拠を集めては警察の横暴に立ち向かう。
そのすがたはまたに拳ではなく知力で戦うヒーロー。
剣をペンに持ち替えたバーフバリ

まあ、ルックス的には盛ってますが
それでも、チャンドルを演じる方がめちゃかっこいい!
やはり、インド映画はヒーロー映えさせることにかんしては頭ひとつ抜け出てますな。

法廷闘争も鬼気迫るものがあり、ちよっと有利になったとしたらまたひっくり返される有り様。敵がたもなかなかその牙城を崩してはきません。

とうする?チャンドル?
この危機を、無実で捕まった旦那、そして旦那の帰りを待ちわびる妊婦の奥さん、そして、その部族の尊厳守ることができるのか!

胸熱の法廷闘争サスペンス&社会派作品でありました。
さるやん

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