けんけん3号

猫と、とうさんのけんけん3号のレビュー・感想・評価

猫と、とうさん(2022年製作の映画)
3.7
WOWOWの猫の特集の中から本作をチョイス。この手のドキュメンタリー作品は好きなので期待して鑑賞。本当に癒やされる作品だったなぁ〜。まず、びっくりしたのは、アメリカの世間一般では猫を好きな男性は少数派で、偏見を持たれているっていうこと。そうなんだ~。まぁ、今までのペットの代表格はイヌだから仕方ないところもあるが、猫を好きなことをとやかく言わないでいいのにね…。この映画はこよなく猫を愛するおじさんたちの生活を追いかけている。自分も2匹の娘、15歳と14歳と暮らしているから、彼らに特に感情移入して観られた。ペットと暮らしている人は皆そうだと思うが、ペットに癒やされ、愛し、愛され、家族同様になっていると思う。犬の場合は人間がしつけを出来るので、飼い主の想いも強くなる印象だが、猫はそうはいかない。自分も一緒に暮らすまでは猫の良さが分からなかった。でも一緒に暮らすと本当に猫は魅力的!しつけは犬のようにはいかないが、猫も人間もお互いに言っていることは分かるし、基本ベタベタは好きじゃないが、気が向けば甘えてもくる。気分屋なところも魅力。自由気ままで、言うことは聞かないけど、人間に世話になっちゃっている。猫はそんなスタンス。それでもやっぱり猫が好き!そうしても余りある魅力があるのだ。この作品のおじさんたちもそう。特にコロナ禍で外出が出来ない時などは、散歩のいらない猫はうってつけだったんだろうなぁ。だから猫の需要も増えたんだろうね。そして皆が猫の魅力に気付いちゃってブームになったんだろうね。この作品のおじさんたちも猫の魅力のとりこ。そして生きがいになっている。登場する猫は個性的で皆可愛い。そして人と人を繋ぐ役割をして縁が広がっていく。まさに共存。特にガンを患ったデヴィッドを支えるラッキーなんて素晴らしい関係だよね。アメリカの様々な事情も伺えたし、猫も堪能できたし、リラックス出来る良作だった。