「キャラクター」のようなハードな作品を期待したが、その部分では肩透かし。
割とストーリーはしっかりしていて、本当のサイコパスにサイコパスにされた少年たちの悲劇の物語だった。瞳の奥に冷たさがみなぎる亀梨和也の演技は良かったと思うし、インテリチックな菜々緒も新鮮。安定の染谷将太に役にピッタリの中村獅童と役者陣は問題ないんたが、なんか普通な感じに収まってしまっている。三池崇史監督にしてはちゃんとしているのだが、逆に、なんか牙が抜けてしまったみたいで物足りない感じ。もう少し少年の事件の描写があり、二宮と剣持の葛藤があれば、作品に深みが出たのかなぁ～。事前情報なしにサラッと楽しむには、丁度いいサスペンスかな。
