サッカーと映画観るのがすき

ザ・クリエイター/創造者のサッカーと映画観るのがすきのレビュー・感想・評価

ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)
3.0
個人的にはちょっと刺さりませんでささたわ。以下、あくまでも個人の感想です。

手塚治、大友克洋、庵野秀明…などなど、ジャパンアニメ&マンガ、サブカルが好きやねん!実写・洋画テイストとしては、まずは「地獄の黙示録」のアジアでの戦場ドキュメンタリ感が大事、あと「ブレードランナー」「ターミネーター」「AI」あたりのSF要素をいいカンジにブレンド。親子ロードムービー的なテイストも欲しいし、荘厳な風景&宗教観にはチベット密教風のビジュアルで!
これらの映像、ストーリー、情報をまるっとAIにラーニングさせると、あら不思議、本作の脚本をAIが書き上げてくれたんじゃないだろか?まるでそんなカンジの既視感とご都合主義なストーリー。典型的な敵役とヒーロー・ヒロイン像にこれまた既視感ありありなロケーション。
「AIって凄い可能性とリスクが表裏なのよ、みんなこの作品で感じてくれ!」なんて、よもやそんな深い次元で皮肉を散りばめたメタファーで構成した作品だとしたら、それはもうグウの音も出ませんけども…うん、まぁ置いといてw

いちゃもん、言いがかりはこの辺にしときまして…
ちょこっとググったところ、本作はハリウッド作品としてはすんごいお安い機材(カメラ)、製作費で撮ってるらしいんですわ。それはすごいチャレンジだと思います!IMAXのカメラって数千万するらしいところ、本作は50万円くらいのカメラで撮ってるんですって。それでこの圧巻の映像!むろんVFXの出来ありきとも思いますが、必ずしも大資本ではない映画業界・映画人にとっては夢あるよね!AIかどうかはおいといて技術・テクノロジーの進化って素晴らしい!

ワタクシみたいな捻くれ者からするとイロイロとツッコミたくなるシーンがいっぱいでしたが、昨今のSFモノにありがちな、原作の映像化、もしくはリメイクものでもない、オリジナルSF作品チャレンジとしてアリだとは思います。でもなぁ、ハリウッドSF作品にしては少額でも製作費8000万ドル。
めちゃくちゃ身贔屓な偏見ですけども…日本のSF作品(アニメ)を切り拓いてきた、押井さんや冨野さん、庵野さんらにその予算があったらどんなもん作るんだろか?とかついつい思っちゃうんですよね。。。