のんchan

スパニッシュ・アパートメントののんchanのレビュー・感想・評価

3.8
セドリック・クラピッシュ監督の「青春3部作」の1本目。
実はむか〜し観始めたけど、なんかつまらなくて途中で止めてしまった気がする。後半からラストがグンと良くなる作品でした。


フランス人のグザヴィエ(ロマン・デュラス)は父の言いなりで官僚になるのを勧められる。スペイン語を習得すれば良い仕事を与えると父の友人の上司に言われ、パリに恋人マルティーヌ(オドレイ・トトゥ)を置いたまま1年間バルセロナの大学院に留学することになる。

空港で出会った新婚の医師夫妻宅に居候させてもらいながら住処を探す中、多国籍(イギリス、イタリア、ドイツ、ベルギー、デンマーク)がルームシェアする格好のアパートが見つかる。
言葉が不自由な中でも、若さと吸収力で仲間たちとの触れ合いを楽しんで行く。それぞれのお国柄の違いが面白い。
クラスメートでレズのイザベル(セシル・ドゥ・フランス)から女を喜ばせる術を教わったりして、医師の妻(ジュディット・ゴドレーシュ)と不倫関係に発展。
羽根を伸ばし過ぎ、遠恋のマルティーヌを構ってあげられず上手く行かなくなる。それで鬱っぽくもなるが、周りから助けられる。
共同生活で友情が芽生え、皆で団結してイギリス人のウェンディ(ケリー・ライリー)の不倫を、突然やって来た彼氏に見つからないよう阻止するドタバタ劇は拍手もの。

1年の期間が終わり名残惜しくもパリに戻ってお堅い仕事をスタートさせるのだが...
留学で視野が広まり、自分にとって何がやりたいのかを見つけるのだった。


20代のロマン・デュリスは可愛い。しかし泣き虫だったな〜。
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