さるやん

名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊のさるやんのレビュー・感想・評価

3.6
名探偵ポワロといえば、アガサ・クリスティの創作した有名な二大探偵の一人で、多くドラマ、映画になっておりなかでも前作、前々作オリエント急行殺人事件、ナイル殺人事件がゆうめいであります。
そして、その二作をリメイクし、自らがポアロに扮したケネス・ブラナーが新作に選んだのは
ハロウィンパーティーとのこと。
自分も未読ながら、クリスティ全読破の友人に聞いたところ地味な作品であるということ。

それを今回どのように料理し、味付けするか?非常に興味深いところです。

こんにちは。さるやんです。
ポアロといえば個人的にはデビッド・スーシェが非常に印象深くポアロの嫌味な部分も含めて好きでした。

今回のヴェネチアの亡霊
は、かなりなホラーテイストをもちいて嵐の夜に暴風雨に閉ざされた洋館しかも、ペストが流行した時代に子どもたちを閉じ込め遺棄したとされるいわく付きの洋館を舞台に、過去の亡霊に囚われて自殺したとされる娘の霊を
イギリス人大好きな降霊術で呼び起こすことから起きる悲劇を描いております。

前二作に対してこじんまり感じますが、むしろ、ナイル、オリエントという二大有名作の呪縛からときはなれて
ケネス・ブラナーが生き生きと演じてるようにも感じました。
なおかつ、出てくる女優さんが地味ながらさるやん好きの美熟女揃い。
ヴィジュアル面でも満足のいくところでした。
今回、探偵補佐役としてオリヴァ夫人が努めており、ポアロとの掛け合いも面白いですね。
ポアロは今作では半ば引退しており、最初事件にまったく無関心ですが徐々にその好奇心を開かれていくところも面白いと思います。
ゴチックホラーであり、サスペンスなので楽しめる方も多いかと思いますし、
ケネス・ブラナー版ポアロの新境地としてこれからの新作も期待がもてる一本でした。
さるやん

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