風神

憧れを超えた侍たち 世界一への記録の風神のレビュー・感想・評価

3.9
地上波放送分を録画して鑑賞。

なんか観るタイミングが掴めず
ずっと放置してたのをようやく鑑賞。

子供の頃からの野球好きです。
最近は一試合まるまる見たりとか
毎夜スポーツニュースのはしごは
しません。ドラゴンズファンなので。
今シーズンは投手陣好調ですが
なかなか精神的に辛いから
結果だけを軽く見るぐらいにしてる。

さてさて
日本中が興奮した第5回のWBCの
ドキュメンタリー作品。

野球の結果として点数つけるなら満点。
本当にこんな夢のような展開や
ベタすぎるドラマの先にある優勝。
信じられない展開とクライマックス。
大谷vsトラウトのラストの対決。
源田さん、頭おかしいレベルで凄い。
なにより流石の栗山監督。
ニュースステーションで解説してる時から
好きな人だし、考え方も凄い。
感情ではなく、優勝という結果への
最善の作戦を考え実行できる人。

選ばれた選手たちも
優勝という目標に向けて
個人で出来る準備をちゃんとして
団体競技参加者として、チームの為に
行動し、仲間を鼓舞し、信じて闘う。
リアルタイムで見ながら
村上様に代打出せって騒いですみません。

ヌートバー選手。
恥ずかしながら今大会で
初めて知りました。
日本語を理解できない日本人選手。
たっちゃんとして受け入れるチーム側と
笑顔でコミュニケーションとるヌーさん。
本当に良い人で好き。
あんな序盤の会議から名前出てたのか。

現役時代を知っている人達が
白髪頭でコーチしてるのも
長く野球を見てる自分にとっては
いろいろ胸熱。
ポチムラ、吉井、白井さん、懐かしい。

第1回と第2回のWBCの総集編の
DVDはいまだに持ってます。
今作の円盤を買うかは悩みますねぇ。
買っても観なさそうだしなぁ。

あらためて見直してみると、
7試合で全てが決まる凄いシステム。
サッカーのワールドカップのような
オリンピックよりも参加国の多い大会とは
比べちゃいけないけど
世界レベルでみれば
野球というマイナーなスポーツで
盛り上がっているのは
アメリカ、日本、韓国、キューバ、
メキシコ、オランダ、ぐらいか?
日本では全く無名なクリケットの方が
世界的には盛り上がっているし。
でも、自分もそうだが日本人は
野球好きが多い。
高校野球とかたまらなく好き。
ドラマが熱いし、応援も熱い。
トーナメント戦の一発勝負は本当に熱い。
どっちも頑張れって謎な応援になる。

書いてるとキリがないレベルで
いろいろ思いだしますが
それは、野球の話であって
今作の話ではない。

なので最後に2点のみ、書きます。

まず一つ。
このままでは野球は廃れます。
各年代の連盟が協力し合って
サッカー連盟のようにやっていかないと。
精神論や汗や根性だけではなく
理屈で指導できる指導者の育成。
監督やコーチの資格試験は必要。
正しい知識と、公正な判断。
感情論で指導する人達の排除と
世界規模での明確な統一ルール作戦。
普通に考えて
スタジアムの大きさが統一されてないとか
ありえない事だと思います。
この球場ならホームランだが
あの球場ではアウトとか、
普通におかしいでしょ?

あとは
水原一平問題。
あんなことになる前まで
自分も一平ちゃんは大谷の嫁とか
言っていましたが
あらためて今作を観て、
彼がただの通訳ではなく
大谷選手の準備の手伝いや
いろいろなサポートをしてる姿を見て
今後、大谷選手に悪影響が出なければ
良いなぁと心底思っています。
彼は世界の宝ですから。

映画としては
このメインのカメラマンさんの気さくさと
各選手やスタッフからの信頼が凄い。
野球記者を長くやってる人なのかも。
結果を知ってる大会の記録なのですが
ちゃんと泣けてしまうのですよね。

2024-89
風神

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