佳子

哀れなるものたちの佳子のネタバレレビュー・内容・結末

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

人間性のないエログロ映画は苦手なので、ロブスター🦞が超絶合わなかったのですが、この作品は嫌いじゃなかった。気味悪さはあるが許容範囲。あと、作られたものでも景色や空が美しかった。

エマストーンの、幼女からの急激な大人の女性としての成長が面白かった。
皿を割ったり、鍵盤を叩くことを楽しんでいるところから、マークトゥエインを引用し、身体を売り、医学を志し庇護から脱却し自立していく。その様がリアルに演じられており、新しかった。


「俺があげられるのは愛ではなく冒険だけだ」という散々女の性を利用してきた狡い台詞。
が、実際にベラが奔放に冒険しようとすると醜く嫉妬し、執着する。そして、自分の思い通りにならないのなら破滅してしまえという行動からの、俺を見るな。
旦那もあり得ない悪人だったが、だからと言ってあの結末はロブスター的なこの監督の悪趣味さを感じた。
ベラの正しさ無垢さが一気に台無しになるのでやめていただきたかった。

2024-48
佳子

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