佳子

生きる LIVINGの佳子のネタバレレビュー・内容・結末

生きる LIVING(2022年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

このレビューを書くかどうか迷ったのだが、今の自分の気持ちを残す為にやはり書いておくことにする。

先週の初め腹痛を訴えた父親。
入院し検査の結果、癌だと分かった。
もう手術も出来ない段階。
10年以上前に前立腺癌になり、その予後の検査は毎年行っていて問題なしと言われていたので、突然のことに気持ちが追いつかない。

この映画のオリジナルを4年前、父と2人で観た。点をつけることの出来ない名作。

ウサギのぬいぐるみ、お葬式で泣く母親達、童謡にブランコ。
本作には原作へのリスペクトを感じた。

作品のテーマは、日々流され諦め後回しにすることなく、生をきちんと生きることの大切さ。けれど、それはまだ本当の死が見えないところにある人にとっては感動できるものでも、本当に死が目の前にある人、体を動かすこともできなくなった人にとって…

私の父が、残りの日々を輝かせることは何なのだろう。生まれて、生きたことに意味があったと満足してその日を迎えてくれるだろうか。そして、私達家族はその為に、いったい何ができるのだろう。後半涙が止まらなかった。

2024-49
佳子

佳子