小枝

哀れなるものたちの小枝のレビュー・感想・評価

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
3.5
スクリーンの中の画は奇抜で目を奪われるんだけど物語の流れは容易に想像がつくものだった。映画を通してずっと何かを伝えたいという意思があるし、伝えてもらいたいと思う求心性はあるんだけど、中途半端な程度のSFなのと、エマの境遇に共感しろと言われても無理なのが重なってちょっと重たさがあった。ただ、みんな頑張ってるな!って感覚が愉快ではあったんだけど。

エマ・ストーンは普通に綺麗な人で画面にとても映えていて、彼女の美しさに異を唱える気はないんだけど、彼女が頑張ってセックスしたりちんちんペチペチしたらアカデミー賞取れるのかと言うとそうではない気がする。彼女が世界を知りたいと思うきっかけがセックスの絶頂だったことも変にリアルすぎてエンタメ性に欠けるし、起承転結の“起”のフェーズに落とし込むには弱くないか?と思ったりしてしまった。

マーサ婆さんの登場と存在感はすごかった。船の上のタームはとても心地良かった。
小枝

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