RIO

哀れなるものたちのRIOのレビュー・感想・評価

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
3.8
今の全てから脱して自分を作った全てのものへの反逆

音が足りない 片っ方足りない魚眼レンズで覗き込むような歪んだ形
合ってない小さな響きが知らせてくる気付き
瞳が見る先を感じなくてはならない

何もかも経験したい何処にも定まらない愚かにも見える姿
他者の痛みを初めて知る青い鳥のようなベラ

恵まれた者は
堕落 恐怖 悲しみを知りたがる
自分の身が汚れたと感じれば清めたくなり清々しさを取り戻せば濁したくなる衝動に駆られる

不穏な空気から一気に爽やかさを手にする
生きている者は死を感じるものを欲して
本当に死んでしまった者は生だけを見つめている
そんな感じなんだろうか

雪と太陽に映える透明な黄色いビニールコート
音楽とハンナ・シグラが好きです
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