楽しかった。
ビリギャルとかそんな感じの安心して観ていられる、大したことの起きない好きな感じの邦画だった。
主演の深川麻衣さんは好きな今泉力哉監督のパンバス出てたり、これまた好きなground Yとコラボしてたりして、元アイドルぐらいは知ってたけど、変わった俳優さんだなぁなんて、この前の松井玲奈さんと同じような経緯で好きになった俳優さん。トドメは日本ボロ宿紀行というドラマを観てだけど 笑
これまた大好きなARATAとの共演ということで安心して観られた。
自分の今の状況、未来の展望なんて自己肯定も自己否定も若ければ若いほどできるはずもなくて、一喜一憂も、気持ちが動転も好転もし過ぎるのも当たり前だと思うけど、そんな多かれ少なかれやってくる二十代の物語を、面白おかしくも微笑ましい物語に仕立て上げてくれたのはとても好感が持てた。
元アイドルっていう設定と深川さんの起用も含めて。
自分がこの世代の頃にはここまでSNSが普及してなかったから、同世代と自分をリアルタイムで比べたり比べられたりしなかったから、良くも悪くも自分の境遇にがむしゃらになれた気がするけど、今は大変というか…違うレーンの素敵なゴールを横目に見ながら自分のレーンを走るには相当の体力がいるというか、心境は複雑なんだろうなぁ…自己承認の前に自己自認がなければどこに立っているかもわからなくなるとも思うし。
ササポンはその辺りを体感して、達観もしているから、ネガティブともポジティブとも違う物言いが、アキコにゆっくり優しく刺さっていくのもわかる気がした。
自分の過去を自らが恥ずかしいことだらけと語るササポンにも共感。恥ずかしいと思うのはその時の自分が必死だったり真剣だったのを自分が一番わかってるから?それでも手が届かなかった心に空いた孔を埋めようとするササポンの葛藤も静からながらに伝わってきてウルっとした。
自己再生の物語とは劇中のササポンの言葉だけど、人生に詰んだ?女の子が、大切なものに守られたり、気づいたり、救われたりしながら自分を取り戻すまでの物語は観ていてとても清々しかった。
ササポンの別れの曲もちょっぴり回収されて微笑ましかったし。
『家族でも恋人でもないのにすいません…』
『それ関係あるの?』
『大丈夫』
やっぱりARATAはかっこいい。
久しぶりにピンポンでも観ようかな 笑。
あと何でかわからないけど深川麻衣さんの声好き…少しだけ呪われろ…残高十万円♫
まぁ適当で 笑