このレビューはネタバレを含みます
ゴミ清掃員の主人公がスーパーの店員の女性に恋をする話。
『真夜中の虹』に比べるとアクションシーンなどがないので地味な印象。ただ、物語自体は割と突拍子もない。映画のラストの展開もあれでいいんか?とは正直感じた。
ただ、映画のラストで流れた曲の歌詞にもあったが、「愛は人生の花火のように一瞬でそれを逃すと手に入れらない(うろ覚え)」みたいなことが言われていたので、主人公は人生をただただ堅実に生きるよりも、ヒロインへの愛を掴みとるために、今しかできない突拍子もないことをしたんだと思う。
あと、カウリスマキの映画はサブキャラが本当に魅力的。ていうか、少し癖はあるけど、基本的にはみんな信じられんくらいいいやつ。ヒロインとデートに行くから金を貸してほしいと主人公が言われた際に、子供の貯金箱の金をひっくり返してまで金を渡そうとするその精神は素晴らしい。
それと、登場人物が揃いも揃ってタバコ吸ってるのも面白い。タバコに火をつけるシーンで自然と間が作れているのも印象的だった。