ゆんぶりっく

先生!口裂け女です!のゆんぶりっくのレビュー・感想・評価

先生!口裂け女です!(2023年製作の映画)
1.5
ほんっっっとうにすいません!!見ててキツ過ぎる映画でした!!
アニメなら許される過剰なリアクションをそのまま実写に持って来るなど邦画の良くないところを煮詰めた演技や演出に、見ているこっちが恥ずかしくなる上、脚本上口裂け女である必要性も無いし、設定と展開が渋滞してガチャガチャし過ぎ。

主人公が連続スクーター盗難犯で、弱いくせにクラスメイトの女子にイキり、相手が口裂け女だからってアパートにロケット花火を打ち込む近所迷惑を行うカスという感情移入が一ミリもできないのは良いです。主人公に品行方正さは求めていないし。
とは言え一度改心したのに、犯罪集団のボスにボコられて金を要求された途端に、金を稼ぐ手段としてすぐ手のひら返してレアなバイク盗難をするようなヤツは元バイク乗りとしてやっぱり見てて気分が悪い。
しかも再度バイク盗難に走ることになった理由が「自分の裸写真をばら撒かれたく無いから」ってオイオイ…ダサすぎ…
しかも一度仲違いした仲間達もなんのエピソードもなしに主人公を許すのも納得できね〜!

大問題なのは口裂け女である必要がない点。
“盗んだスクーターが口裂け女のもので追いかけ回される”
というのは面白い導入だとは思います。
が、その後に主人公が撮った写真が発端で口裂け女に連続殺人犯の疑いがかかるってさ…
いやそれは良いんだけど、口裂け女のアパートに「殺人犯」等のラクガキが書かれるってどういう世界観なのよ…
口裂け女の存在どころか居場所すら詳らかになっているのに、それに対して全然映画では描かれない。
口裂け女が主人公らに心を開くようになった理由もなんかノリでしか無さそうだし、口裂け女の行動原理が謎すぎる。
口裂け女が走ってるシーンも全く速く見えないし迫力も無いしで撮り方もヘタ。

ラストのギャングVS口裂け女バトルは見応えありましたが、それに至るまでのつまらな過ぎる展開でこちらのテンションはヒエヒエ。
しかも雑魚は惨殺するくせに諸悪の根源のデブは殴って終わりってなんなん…
そいつこそ殺せよ!!!

コメディだからは免罪符にならねーぞと。
しっかり笑わせたいなら細かい部分にも気を遣ってほしい…
2023年度を含めたとしてもワースト級の作品でした。
いけにえまんの監督作品だから期待してたのですが…
やっぱコワすぎ!シリーズは笑いとホラーなバランスが神がかった奇跡の作品だったんだなと再確認できたのは収穫。
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