おもろいやん。
全然期待していなかっただけにうれしい驚きのある面白さでした。
廃部寸前のバスケ部がたった6人の部員だけで全国大会準優勝を成し遂げた実話の映画化です。
「がんばれ!ベアーズ」的なストーリーですが実話だけにリアル寄りです。
だからと言って近年のスポーツ漫画のような緻密な戦術が描かれるのではなく、昭和スポーツ漫画的な努力・友情・勝利のジャンプイズムを感じさせられる作品でした。
試合シーンが高校生の試合としてリアルなのが良かったです。
ただ試合の途中まで描いて結果が伝えられるパターンばかりなのでしっかり最後まで試合を描いて欲しいという思いはありました。
韓国の部活は日本のそれとは大きく異なるのは知っていましたが本当にこんな感じなんですかね。
基本選手の引き抜きがOKなんて鬼畜な仕様がすごいです。
いわば花巻東が甲子園にでて1回戦の当日に引き抜かれて対戦チームの大阪桐蔭のエースとして登板するみたいな感じです。
「野球少女」でも基本野球部に入っている部員はプロ志望で学校では野球だけやるみたいな感じでしたし、サッカーも近年まで小中高のそれぞれで全国大会で4強に入らないと上の学校でサッカー部に入れない四強制度がありましたし日本とは部活の在り方が全然違います。
6人の部員でと書きましたが途中で1人が怪我をしたので実質5人で全国準優勝、決勝では2人がファールで退場して3人で戦ったなんて普通ならリアルさがないと言われそうですが、実話ですからと言われたら仕方ないのが実話物の強みですね。
バスケ経験なしのお調子者ジヌクが良いキャラです。
普通こういうコメディリリーフは準々決勝くらいで意外な活躍をするパターンなんですがこういうキャラでガチ天才って珍しいパターンです。
実話者のお約束ですがEDロールで本人たちの映像が流れますが似すぎやろ。
この再現度に驚きました。
しかもほぼ素人だったメンバーを含めて6人中4人がプロになっているのが凄い。
元全国MVPながら身長が伸びずに燻っていたチームのエースであるギボムが昨年までBリーグの福島でプレイしていたのに驚きました。
ほんまの話なんや今作。と思いましたよ。
サクッと観られていい気分になれる良作でした。