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Winter boy
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目次

Winter boyの作品紹介

Winter boyのあらすじ

冬のある夜、17 歳のリュカは寄宿舎からアルプスの麓にある家に連れ戻される。 父親が事故で急死したのだ。 大きな悲しみと喪失感を抱えるリュカ。 葬儀の後、はじめて訪れたパリで、兄の同居人で年上のアーティスト、リリオと出会う。 優しいリリオにリュカは心惹かれるが、彼にはリュカに知られたくない秘密があった。 そして、パリでの刺激的な日々が、リュカの心に新たな嵐を巻き起こす――。

Winter boyの監督

Winter boyの出演者

原題
Le lycéen/Winter Boy
公式サイト
https://www.winterboy-jp.com/
製作年
2022年
製作国
フランス
上映時間
122分
ジャンル
ドラマ
配給会社
セテラ・インターナショナル

『Winter boy』に投稿された感想・評価

主人公リュカを演じたポール・キルシェが、第70回サン・セバスティアン国際映画祭で、主演俳優賞を最年少で受賞した作品。母親役が、ジュリエット・ビノシュ。兄役が第31回東京国際映画祭で東京グランプリと最優秀脚本賞を受賞した『アマンダと僕』の演技が、印象に残るヴァンサン・ラコスト。父親の事故死を、母、兄、そして、主人公のリュカが受け止められず、それぞれに葛藤するなか、兄に誘われて、兄が芸術家として活動するパリへ行き、父を失った喪失から立ち上がると同時に、17歳の青年のゆらぎのようなものを表現した作品。セクシャリティが物語の中心にかなり描かれていて、性的シーンが多く含まれているので、苦手な方は留意してください。
2023年12月9日@アップリンク京都
KUBO

KUBOの感想・評価

3.6
今日の試写会はフランス映画『Winter boy』 。

大好きだった父親の死を受け止められずに苦しむ、少年の不安定な心の日々を描いた作品だが、これは監督のクリストフ・オノレの自伝的作品だ。

極端なアップを多用する。スクリーンがほぼ顔で埋まるほど。

また台詞もあるのに、主人公の気持ちを伝えるのにモノローグをボイスオーバーで重ねる。

主人公を演じたポール・キルシェくんは新しいスターになるだろう。矛盾を抱えたナイーブ過ぎる少年の役を圧倒的な存在感で演じた。

すぐキレるけど泣き虫で、LGBTQだけど「愛」はまだわからず「憧れ」だけで、SEXへの興味は我慢できない、美しすぎる少年リュカ。

ポスターの少年の顔を見て、どこかで見たような気がしていたが、なんと母親が『トリコロール/赤の愛』のイレーヌ・ジャコブ! そっくりじゃない?

母親役は名女優のジュリエット・ビノシュ。

父親は、なんとクリストフ・オノレ監督自身が演じている。

高校生にしては、かなり過激なパリでの冒険だったし、生きるってことに絶望もしかけたけど、少年はもう一度生きてみようと思う。

新星、ポール・キルシェは見逃せない。
netfilms

netfilmsの感想・評価

4.2
 ある冬の夜。17歳のリュカ(ポール・キルシェ)は、寄宿舎からアルプスの麓にある家に突如、連れ戻される。最愛の父親が事故で急死したのだ。今作は2度の交通事故により幕が開く。1度目は奇妙な予兆とも言える事故で、後ろから煽られたことに起因し、父親がハンドルを握る車は曲がり切れずに農道へと逸れる。九死に一生を得るようなエピソードだが、呆然と立ち尽くすリュカに対し、父親(クリストフ・オノレ)のどこか達観した様子が妙に印象に残る。監督であり、父親役を務めたクリストフ・オノレからの直接的な演技指導と言えば大袈裟だろうか?どんなに深い哀しみに襲われたとしても、どんなに横道に逸れたとしても生きていれば何とかなる。まだ大人になり切れない17歳の大きな悲しみと喪失感。リュカは葬儀の後、初めて訪れたパリで、兄の同居人で年上のアーティスト、リリオ(エルヴァン・ケポア・ファレ)と出会う。リュカは優しいリリオに心惹かれるが、リリオにはリュカに知られたくない秘密があった。

 当たり前だが生きることは苦しい。リリオの母が言ったように17歳で生きる上の規範を奪われた主人公の憔悴した様子に心が痛む。母親(ジュリエット・ビノシュ)も兄(ヴァンサン・ラコスト)も弟の様子を気に掛けながらも、彼の内面を読み取ることは出来ない。リュカの心の内を表現したような冬のパリの荒涼とした寒さがスクリーンの被膜を破るように伝わって来る。私には何だか80年代のパリを切り取った様にも見えた。ひょっとしたらこれはクリストフ・オノレ自身の自伝的物語ではないか?父親を亡くしたことを認められぬ自分自身と、思春期の性自認による葛藤が凍てつくようなパリの風景を通して提示される。アルプスの麓の風景も大都市パリの美しい夜景もここには見られず、ただ1人この広い世界に投げ出されたリュカの心象風景だけが突然、残酷なまでに見事に提示されている。シルヴィ・バルタンの『あなたのとりこ』の眩いばかりの愁いに促され、青年の心は前へ前へと向かう。一方でリュカの母親を演じたジュリエット・ビノシュにフォーカスする終盤は秀逸で、夫の不在と息子の苦しみを知る母親としての陰影が滲む。今作を観終わってから、主人公を鮮やかに演じ切ったポール・キルシェが『ふたりのベロニカ』でベロニカを演じたイレーヌ・ジャコブの息子だと知り、驚きを禁じ得ない。

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午前4時にパリの夜は明ける

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2023年04月21日

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