やべべっち

枯れ葉のやべべっちのネタバレレビュー・内容・結末

枯れ葉(2023年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

アキカウリスマキ監督の最新作。ラジオからはウクライナ戦争が流れて来ているので現在の映画だなとわかるのだが絵面が寒々しく相変わらず主人公が棒立ち、無表情、棒読みなので2023年の映画とは思えん。

だけどその無表情さ、棒立ちに観ているうちに魅力を感じてしまう。無愛想なアンサ、アル中のホラッパ。寂しい2人はロクなセリフや会話もないのに惹かれ合う設定になっている。最後はハッピーエンドなんだがすれ違い方が出来の悪いコントのようだ。

この映画は何故か満員で流石カウリスマキブランド強しと思った。自分の両隣りがお父さんと小学生低学年のお子さんだった。いやいやR指定じゃないけどカウリスマキはある意味R指定やろと驚愕した。2人が自分を挟んでやり取りをし始めたので「席を変わりましょうか?」と言ったら「いや、結構です」とお父さんに断られた。何でやねん!こっちの方が気になるっちゅうねん。訳ありなのかな、映画よりもこのやり取りの方が自分にとっては可笑しかった。