失っていく信頼
失墜の危機
まさに色んなものが落ちて堕ちて落ちまくる作品。
なんて上手いタイトルなんだろ👏
夫の転落死に殺人容疑をかけられる妻。
唯一現場にいた盲目の息子。
裁判でどんどん浮き彫りになっていく夫婦仲。
妻は殺したのか？
それとも自殺だったのか？
というお話。
なんだけど、ぶっちゃけ犯人どうこうじゃない人間ドラマがめちゃくちゃ面白い。
旦那はお客さんが来てるのに爆音で音楽聴いたりしてて普通にヤバい。
奥さんもそんな旦那に対し注意すらしない。
序盤のこのシークエンスから不仲確定だしいきなり心を奪われた。
そして物語のメインとなる法廷劇がまた見どころ満載。
奥さんが不利になるような事をどんどん暴露されていくんだけど、検事のクセ強キャラが俺はツボに入っちゃって普通はイライラする所なんだろうけど、ぶっちゃけワクワクしてしまった。
しかし奥さんも負けちゃいない。
心臓に毛が生えてるレベルの図太いクセ強キャラで全く動じない。
特に後半、会話を録音されたものが流れる所は俺もあの法廷にいるような気分になった。
そしてこの作品の肝でもある息子と犬がほんと素晴らしい演技をしていましたね。
あまり書くとネタバレしそうだけど、後半息子のお世話をしてくれた女性が悩んでる息子に伝える助言がこの作品の全てでした。
あれって本物のわんちゃん🐶が演技してるのかな？
名演技すぎて腰抜かしたわ。
旦那さんの劣等感。
奥さんの苛立ち。
そして、この争いの切り札を持っている事に果たしてあの人は気づいていたのか？
あの証言は嘘なのか？
本当なのか？
観終わった後の余韻も抜群に良いし考察も楽しい。
シンプルな作品ながら駆け引きと策略を思う存分楽しめる作品でした。
アカデミー脚本賞は納得！
めちゃくちゃ面白かったです。
にしてもあんな不確定な証言や証拠も無い状態で追い詰められてしまうってフランスもかなりヤバいw
