ポムポム

エドガルド・モルターラ ある少年の数奇な運命のポムポムのレビュー・感想・評価

4.6
何の予備知識も無しで鑑賞
教会(聖職者)と男子
と言うともうあっちの方しか想像出来なかったんですが(まさかね)と思ったら違ってて良かった

1800年代イタリアの歴史や宗教について
軽く予習してあると尚良いかもしれないけど
分からなくても充分話は入ってくると思う
宗教がどうかってより
それによって翻弄された男の子の一生を描いている

まず何しろこの男の子が可愛い。
可愛すぎて無理 ってなる
突然連れ去られて
いや、そんなことってある??って言う位
今を生きる日本人からしたら
んなあほなー!って理由。
けど、両親の必死の行動も絶対的権力の
教皇側にはまるでかすりもしない。
最初の司祭は冗談かと思うくらいザビエルっぽい
頭でなんか「ファーゴ」に出てきそうだなーとか思って眺めてた

お父さんは頑張ってはいるんだけど
何か抜けているしエドガルドからもやや塩対応されてない?最後もね…

けどお母さんはやっぱり違うね
…って思ったら
数年後の青年エドガルド。
ピウス9世が登場するシーンが必見なんです
あれから数年間どのように教育(洗脳)されてきたかがひと目で分かるシーン。空恐ろしいですって。

最後は予想と遥かに違う展開になってたけど
とても良かったです。
最後までキツイ展開でした。

別にカトリックが悪いわけではないのに
何かによって無理やり
と言うのが悪だし、それがこんな幼い子供に
って言うのが恐ろしいです。

ピウス9世をネットで見たら
あら役者さんそっくりじゃないですか。
あの教皇も胡散臭さ100%で
何かやってんな
って感じする、まさかの性虐待はしてないんでしょうね?隠れんぼのシーンとかちょっと怖かったですよ。

とにかく見て良かったし
今年上位に来そうな位気に入りました。
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