このレビューはネタバレを含みます
24-6-15
ヴィム・ヴェンダース恐るべし
語弊のある言い方かもしれませんが、この映画を外国人が監督したということが信じられないですね。
さすがに脚本の細かい部分は共同脚本の高崎卓馬さんの仕事だと思いますが、めちゃくちゃ「いい邦画」感が出ています！こうやってみると、「邦画は〜」「洋画は〜」みたいな議論がいかに詮無きことかわかります。
同じような日々の繰り返しの中の、なんでもないようなやりとりがおかしくて切なくてそして美しい…
これはヴェンダースの演出もさることながら、
役所広司の演技力のなせる技でしょうね！
平山の過去について肝心なことはほとんど語っていないにもかかわらず、これまでの平山とこれからの平山に思いを馳せてじんわりと心が暖かくなる…ラストの長回しのあの表情は圧巻です！
そしてもう一人、平山のめいを演じた中野有紗さん！素晴らしかったです！今後注目します！
他の皆さんも総じて素晴らしい演技をされていて、全登場人物が魅力的でした。
パンフレット買いたかったのに売り切れ…
