すごく静かな映画ででもすごく幸福感に溢れた映画だった。
初っ端もしかして主人公の繰り返される毎日を見させられるの？と危惧したが、映画を通して1日たりとて同じ日はないことに気づけた。
自分なんかよりよっぽど丁寧に毎日を生きている主人公に好感を持てたし、あんな風に毎朝清々しく過ごしたいと思ったし、本はちゃんと今読んでる本を読み終わったら新しいのを買いたいな、と思った。
一見、設定的に役所さんが以前出ていた「素晴らしき世界」にも似ているところあるのかと思ったが、主人公が無口だけど別に話さないわけではなく、口元に微笑みを絶やさないところが、ストーリー中盤で触れられた過去の(恐らく)育ちの良さからなのかな、と思われ、過去作とは全くの別人でその演技力も素晴らしかった。
