PERFECT DAYSのぴょんちゃんのネタバレレビュー・内容・結末

ドイツ人監督が作った日本風景と清貧生活。
見事でした。

テレビもない、風呂もない、掃除機もない、勿論スマホも持ってない、ドアには鍵かけない、音楽はカセット、本は100円の古本、写真はフィルムカメラ、そんな自分も含め現代の多くの人と対比させる日常が淡々と描かれる。

朝の空を見上げて幸せそうに微笑み、缶コーヒーと好きな音楽で仕事に向かう、仕事はそこまでやるかと揶揄されるくらいの丁寧さ。

仕事上がりには『おかえり』と迎えてくれる一杯飲み屋。
ゆったりと流れる時間と、ロードムービーかと思わせる車からの映像が見事でした。

主人公の過去には殆ど触れられず、妹のセリフと運転手付きの高級車から、何があったんだろうと想像が膨らむ。
ラストの涙と笑顔、これまた色々と思いが膨らむ。
クリスマスイヴによい時間を過ごさせてもらいました。