サッカーと映画観るのがすき

首のサッカーと映画観るのがすきのレビュー・感想・評価

(2023年製作の映画)
3.0
これ、北野たけし作の小説(2019年〜)の映画化なんですね。構想30年とか謳っているけどホントなんかな?アウトレイジやHANABI撮りながら時代劇撮りたいなぁって考えてたってことなのか。まぁいいけど。

正直つまんなかった。
というか北野監督作品の特徴として、そもそも作品のテーマとかメッセージがわかりにくいことが多いと思うのよね。リアリティに拘っているのはわかる。特に撃ち合い、斬り合い、ド突き合いに関しては。
きっと脚本的・演出的に大袈裟にドラマチックに仕立てるやくざ映画や時代劇に対するカウンターなんだろうとは思う。たけしらしいけど。

戦国武将って言っても、基本世襲だしまともな教育なんてなかった時代なんだから、人格者どころか我儘だったり理不尽だったり、ただのアホだったり、生き残りのためには何でもやったり、が現実だろうよってカンジのリアリズムも嫌いではないんだけど、映画として楽しむにはもうちょっとドラマチックな演出・脚本であってもいいんじゃねーの?ってのが正直な感想。
40分/週×1年の大河ドラマと比較するのはフェアではないけども、後半にかけて俄然面白くなってきた最近の「どうする家康」が面白すぎてね。ちょうど時代設定が同じところだし、無意識に比較しちゃったかな。

それなりに期待していったのでちょっと残念でした。