みやしゅん

ミッシングのみやしゅんのレビュー・感想・評価

ミッシング(2024年製作の映画)
4.5
個人的にこのジャンルで好きな邦画が『怒り』『空白』『さがす』なので、間違えなく好きな映画!試写会を見つけて応募したら久しぶり当たったので、仕事終わりにダッシュ🙌



冒頭から眠気も吹き飛ぶほどのめり込んでしまう。オープニングからタイトルの切り替えが絶望感が引き立てられて、エンドロールでは心が抉られる。

舞台挨拶で石原さとみが「命がけで」という言葉を使っていたけど、車を追いかける場面と警察署の場面の演技はもう狂気…本当にあの立場にならないと引き出せないと思うくらいに、役に入り込んでた。だからこそ、終始観てるこっちが苦しすぎる😢

この手の作品には語彙量が必要なんだけど、何年経っても、どんどん新しい作品たちが出てくるので語彙量の習得が間に合わない。

映像にも映るけど、どこかでこうした事件は起きていて報道もされていて、でもそれをエンタメとして消化してる自分がいる。報道の中にはもちろん中村倫也演じる記者はいるけれど、それは「面白みがない」とされる世界。それはSNSで発信してる自分たちも同じ。あぁ、なんて辛いんだ。でも、ふと…


この世界も捨てたもんじゃない


って思える場面があって、目頭が熱くなった。と思った瞬間に周りからも啜り泣きが聞こえてきて、多分同じこと思った人がいるんだなと思って、それはそれで目頭が熱くなった😂

ちなみに、弟が車の窓越しに言った言葉と、中村倫也がドア越しに言った言葉が何か気になりすぎて、眠れなさそうです(笑)

吉田監督はどうしてあんなに気さくな人なのに、こんなに観る側の心を抉る作品たちを生み出し続けるんだろう…と疑問を抱きながら帰る、少し肌寒い5月の夜でした。
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