″映画史無敵列伝の中に、アアタミ・コルピが新たに追加されました″
無敵の兵士が、ナチス相手に死闘を繰り広げる。主人公の強さ、そのステータスがもはや肉体的タフネスさに全振りされており、満身創痍で敵に立ち向かう姿は痛々しくも、その泥臭さは爽快ですらある。
大国に翻弄された小国フィンランドは、逞しくないと生きてはいけない。まあしかしシモ・ヘイヘを産んだ国。伝説も、もはや伝説ではないのかもしれません。
さして有名役者もおらず、ひねりもないストーリー。しかし体感的満足度の高い映画でした。天文学的予算のハリウッド映画がひしめく昨今において、この手の作品はむしろ新鮮といえた。