だいくさん

夜明けのすべてのだいくさんのレビュー・感想・評価

夜明けのすべて(2024年製作の映画)
4.2
精神の病を患っている者同士の傷の舐め合いではなく、PMSとパニック障害それぞれの病気を持つ者の「わかり合えなさ」にもフォーカスした脚本は、メンタルヘルスに敏感になって過度に理解を高めようとする現代に必要な観点であった。

「夜明け」が彼らの状況のメタファーとなっているように、映画に登場する小道具や景色もまたそれとして作用している。

前作でもそうだが登場人物が暮らす街並み、特に伊豆の海岸で揺れる草木のカットが本当に良かった。16mmカメラについては詳しくないけど陽の光との相性がグッド。
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