だいくさんさんの映画レビュー・感想・評価

だいくさん

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正義の行方(2024年製作の映画)

3.0

俺はドキュメンタリーが好きなんじゃなくて、ドキュメンタリーで取り上げられるアーティストが好きなだけだった。

映画館でドキュメンタリー見んのもうやめようと思った。

カーズ(2006年製作の映画)

3.5

喋るおもちゃを持ってるほど子供の頃好きだったのに、改めて見たら結構カーズ傲慢だった。

菊次郎の夏(1999年製作の映画)

3.8

テントの入り口に頭ぶつける、なぜか2本買うと高くなるとうもろこしという小ボケ。
デブのおじちゃんが川に潜ってる顔とか新興宗教の教祖を想起させるし、優しいおじちゃんも今見ると自転車で日本一周中に捕まった
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東京物語(1953年製作の映画)

4.0

全ての所作を終えるまでカメラで撮り続ける長回しのカットがこの作品に余白をもたらし、それが退屈にならない程度の良い塩梅。高度経済成長期前の日本が最後にゆっくりしていた時代のよう。

居間を中心に襖や障子
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うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー(1984年製作の映画)

3.5

ドタバタコメディとSFのミスマッチ加減が癖になってくる。
BGMほぼ無いからラムちゃんの効果音が際立つ

リング(1998年製作の映画)

3.8

前半テンポよくドライに恐怖現象起きてたのに、後半大島行くところからこの時代特有のドラマティック成分入ってきてつまらんかった。

呪いのビデオは「検索してはいけない言葉」によくある映像の元ネタのようで普
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夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.2

精神の病を患っている者同士の傷の舐め合いではなく、PMSとパニック障害それぞれの病気を持つ者の「わかり合えなさ」にもフォーカスした脚本は、メンタルヘルスに敏感になって過度に理解を高めようとする現代に必>>続きを読む

PASSION(2008年製作の映画)

4.5

バス、タクシーでの会話劇、人物を正面から捉えるカメラワークなど濱口監督のイズムが出生作には詰まっている。上っ面を撫でるような身も蓋もない会話から始まり真実を話すゲームに至るまで、ワードセンスと温度感が>>続きを読む

ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

3.8

会長とシャドーボクシングするシーンで見られるケイコの涙ぐむ様子はジムへの惜別、辞める旨を書いた手紙を出そうとした自分の意思の弱さへの悔恨、プライベートな練習にまで付き合ってくれた会長と共にできる喜び、>>続きを読む

映画 すみっコぐらし 青い月夜のまほうのコ(2021年製作の映画)

3.5

泣けるって評判とbump of chickenが主題歌担当してるっていう理由で観た

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.8

ミクロな量子力学の世界を椅子が揺れるほどの轟音とともに視界全部に収まるスクリーンで観られたことは良い体験だった。IMAXのプロモーション映像で使っても差し支えない。

それとオッペンハイマーがいくら偉
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海がきこえる(1993年製作の映画)

3.2

ジブリの皮を被ったトレンディドラマ

70分とは思えないほど退屈

スワロウテイル(1996年製作の映画)

3.8

国籍や言語をめぐって問われる「自分はどこの国の人なのか」という問題。帰属する場所が曖昧な主人公が「円都出身だ」と言い放った場面には痺れた。

アヘン街のシーンがやばい。

レザボア・ドッグス デジタルリマスター版(1992年製作の映画)

3.5

本国の文化・歴史に詳しくないから固有名詞を交える会話劇にいまいち乗れない

Love Letter(1995年製作の映画)

4.0

『桐島部活やめるってよ』と『耳すま』みたいな

薄くスモークを焚いた室内に逆光を浴びせる撮り方はすでに健在する!

NARA:奈良美智との旅の記録(2006年製作の映画)

4.5

芸術家の作品制作の様子や思いは紙面上で見ることがほとんどで、こうして映像で写し出されると美術館に展示されてる作品の奥行性が増す。浮世離れした近寄りがたい存在というレッテルを貼られたアーティスト像を打ち>>続きを読む

イントゥ・ザ・ワイルド(2007年製作の映画)

3.5

情報が氾濫し常に誰かを監視し誰かに監視されるネット社会の今、身一つで旅をするのはかなり困難になっているからこそ中盤までの主人公の生き方には憧れた。

そして今このレビューをバーガーキングの休憩中に書い
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ナポレオン(2023年製作の映画)

3.5

ナポレオンの内面や人間関係がメインで成り上がりストーリー的な側面は薄れてた。

バトル・ロワイアル(2000年製作の映画)

3.2

BGM、テロップ、ナビゲーターの全てがエヴァンゲリオンを土台としており、藤原竜也や柴崎コウなどの俳優陣が出演している平成ど真ん中な作品。

ダメな邦画の要素がふんだんに詰め込まれている一方で、バトロワ
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リンダ リンダ リンダ(2005年製作の映画)

3.8

嫌いなわけない カラオケの分厚い歌本、白いシートの古びたバス、aikoと宇多田ヒカルが入っている壁から下げるタイプのクリアビニールのCD収納

留学生との接し方にリアリティがある

ブルーハーツとba
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偶然と想像(2021年製作の映画)

4.0

初めは偶然であれそこから生まれる会話劇は自身が気づいてはいるが表に出せない奥底にある心情を再確認させる

その男、凶暴につき(1989年製作の映画)

4.0

暴力がまかり通る世界(主に我妻と清弘が原因)ではあるがユーモアが所々見られる間の抜けた雰囲気は唯一無二

世界まる見えでもアンビリバボーでも見れないたけしの爆走シーンは貴重です

あの夏、いちばん静かな海。(1991年製作の映画)

3.8

「キタノブルー」と呼ばれる青色が太平洋側の海岸の湿った空気、古びた港町を被写体とすると抜群に相性が良い。海とコンクリートの水平線の間を貫くサーフボードと歩く二人が印象的。大会後、夕暮れ時のフェリーでの>>続きを読む

天才マックスの世界(1998年製作の映画)

3.8

マックスのクリエイティビティが所々空回りする様と学校周りの人物と交わすユーモラスな会話を楽しめた。

先生が15歳で吸ったことに影響され失恋した後に渋い顔でタバコを吸う場面も滑稽。

Winter boy(2022年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

父親の死がきっかけとなりやるせない気持ちを自傷と性愛で満たす主人公にそこまで賛同できなかった。

自伝的作品だからか俳優がカメラに向かって独白するドキュメンタリー映画のような手法が用いられていたが断続
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