何ともない構図が美しい
PMSで社会苦な藤沢さんと
パニック障害で社会苦な山添さんと
二人を受け止める会社とその周りの人たちと
相変わらず、カットに残る余韻が絶妙な監督 ワンアクションを見せるだけでなく、そこに時間の経過をうまく表現させる、俳優さんの演技を引き出す力が凄い
特に藤沢さん演じる上白石萌音の愛想の塊の様な人柄や動作の細かさ、食べ物を頬張る演技がとても良い
また山添君演じた松村北斗の寡黙さに隠れた気遣いの繊細さ 作品を通して彼の心情の変化が本作を引っ張った
冒頭のナレーションでの語りや、中盤のテロップでの説明などが三宅唱っぽくないなと 原作ありきの演出だったのか
死を乗り越えられていない人たちの集まりの話も相まって 本作は「乗り越える」ということがゴールではなくて 「抱えて生きる」っていうテーマを示唆してくれる
その発想の温かさが滲み出ていた
気持ちちょっと長尺な気もした
どこがかは精査できないけど、もう2シーンぐらい抜けた気が
