『ケイコ 目を澄ませて』の三宅唱監督作で気になっていた『夜明けのすべて』を鑑賞。
いや~めちゃくちゃ良かった!優しくて、辛い思いを抱えるすべての人に寄り添ってくれるような温かみが溢れていた!たゆたうような音楽も素敵。
ゆったりとした空気感に起伏の少ない映画だけど、シーンの細かい描写やかわされる会話の一つ一つが味わい深くてずっとこの世界に浸っていたいと思わせる。役者さんの演技や演出が自然で本当にこの世界のどこかに今も生きているように感じさせる。
散髪のシーンと日曜日の会社のシーンがお気に入り。山添くんは最初いけ好かない感じだったけど、彼の見せる変化にジーンときた。
パニック障害やPMSのしんどさは当人しかわからないし、当人以外がわかったような気にもなってはいけない。
夜明けは希望だけど、夜があるからこそ見えるものや広がる価値観があるというのはとても響いた。