Kyonsider

夜明けのすべてのKyonsiderのレビュー・感想・評価

夜明けのすべて(2024年製作の映画)
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なんだろう、鑑賞後感がすばらしく残る。
清々しい、心が洗われた感覚だった。

栗田科学の人たち、山添くんの上司の接し方が優しいわ。彼らは、身内に生きづらさを抱えていた人がいて、あぁすれば、こうすればと苦悩していたからこその、周りにかける優しさ、気にかけることの大切さが彼らの中にあるんだろうな。光石さんがね自分の席から2人を見守る視線がいいんだわこれ。

藤沢さんは栗田科学で働いていく中で彼女も優しさ、ギブの精神に触れたことで、PMSに上手く付き合っていけてるんだろうな、与え与えられですよね。

今回は山添くんが元気にというか、生きていく力を回復していくのを軸に物語進んでいく。
藤沢さんと出会って、理解してくれる人が横にいるということが、何よりの優しさなんだろうな。補助輪みたいな感じだった。
恋愛要素が一切ないのもいい!
ただひたすらに、優しさを感じれるから。

嫌だ、戻りたいとか言ってたのに、星座のことについて、渋川さんに夢中になって語るのを見て涙してるところがね、すごくいい。一番気にかけていて、彼が苦しんでいるところも見ているからこそ、回復している彼を見て、泣けたんだろうな。

部屋の一室を撮ったり、坂を撮ったりして
生活味を出したりして、ドキュメンタリーチックに日常を撮っていく感じが三宅監督だなぁって思った。より2人が日常を生きていくのを感じれるのがいい。今泉さんとはちょっと違う感じ。

PMSもパニック障害も、外からは全く分からず、事が起きてから周りが気づくことが多いだろうし、なにより理解が得られないってこともきついところなんだろうな。

ps.カムカムの2人が良すぎた。
結婚とかするんだったら、大歓喜だな。
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