Kyonsider

ゴジラのKyonsiderのレビュー・感想・評価

ゴジラ(1954年製作の映画)
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すいません、初代ゴジラ見たことなかったんす。

紛れもない反戦映画だな。
水爆実験により、住処を追い出され、日本に上陸、ゴジラはただ歩き回っただけ。
また疎外か〜っていうリアル、1954年終戦から9年しか経ってない。

名作たる所以はゴジラは生命体なんすよね。生きてるんです。それを土地荒らされるから駆除しないといけない。いやいや、ゴジラも生命体なんだ、軽々しく殺してしまうことはどうなんだ。

さらに、そこに芹沢博士、自分の研究ですごいもの作ったのに、公表したいだろうに兵器として悪用されてしまわないかっていうジレンマ。
芹沢博士は自分が作った責任をしっかり受け止めてる。
オッペンハイマーとは逆の選択。

ただの怪獣映画じゃない。
出てくる主要な登場人物は、自分の思いがありながらもどうすることもできないモヤモヤが映し出される。

芹沢さんはオキシジェンデストロイヤーを生み出した意義をここで見出したんや。
悔いはなかっただろうな。

一番怖いですよ、初代がやっぱり

ps.皇居は破壊しない、描写じゃ全然わかんない。裏テーマありますけど、誰が言い出したんやろな。
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