セリーヌ•ソン監督
なんだがジンワリと、毎日を想起してしまうような、遠い昔のことが今に重なるような、なんだがジンワリな作品でした。
ノラとアーサーの2人がベッドに横たわりながら今の今の今の気持ちを伝え合うシーンがとてもとてもとても良かった。心の通う対話とは、僕のあなたの不安があなたに僕に届くことで、それでもお互いの不安をお互いに拭いたいと、本当の意味で思い合えることだと思う。
不安を与えてしまうことや、なんだが諦めてしまうこと、何も言わずにそっとしておくこと、などなどの心地悪い部分の描き方も上手だと思った、
思い出は今を生きる燃料になる、みたいなことをどこかの誰かが言っていたけれど、今の楽しいことと、あの時の楽しかったことが、ふと思い出されて、思い馳せる、あるいは馳せていた人のことを思い出すことができる、それはもう良い映画ということになるでしょう〜