のんchan

アイルトンセナ 〜音速の彼方へののんchanのレビュー・感想・評価

4.2
天才F1レーサー、ワールドチャンピオン3度🏆のアイルトン・セナを追ったドキュメンタリー💫

私の年代にはドンピシャの有名人。
イケメンだし顔も名前も直ぐに思い浮かぶ。

ブラジルの裕福な家庭で育ち、両親は息子の夢がカーレースのドライバーだと知ると、カートをやらせてずっとサポートしてきた。
1978年から追っかけているが、最初は本当に遊園地にあるゴーカートのような、カートレースで世界選手権に出ていた。

1985年、デビュー2年目でポルトガルGPにて優勝してしまう。
優勝した気持ちを聞かれて「何か麻薬をやっているような独特の強烈な感覚に包まれる。一度味わったら病みつきになるよ」と言う。

1988年、《マクラーレン》でアラン・プロストとコンビを組むが、ライバル同士で気まずい関係が続く(マスコミが執拗に作り上げたイメージで、そこまで険悪ではなかったらしいが)
日本GPで自身初のワールドチャンピオンを達成する。

F1の世界を知れば知るほど「F1にはお金や政治のしがらみがある。力のない者は従うしかないんだ。」と悩みが尽きなくなる。

1991年、母国ブラジルGPで念願の初優勝を飾り、名実共に国を挙げてのアイドルとなる。
しかし、レースが終わっても緊張で精神力も続かず、肩と首が痺れてマシンから出て来れない。肩に触らないで!とお願いしている姿が痛々しい。

1992年、《ウィリアムズ》はマシンのバランスがコンピュータ制御され、ドライバーに必要なのは右足の踏み込みだけになる。
F1の世界は人じゃなく機械がメインとなっていく。
そうなって来るとマシンの性能争いとなり、ドライバーの力では何もできなくなる。電子技術が仕事をこなしているだけ。
《マクラーレン》にいるセナはなす術がないと感じてしまう。

1994年、プロストが引退し、以前から望んでいたセナは《ウィリアムズ・ルノー》と契約を結ぶが...
セナはマシンにもチームにもどこか馴染めない空気感があり、なんとも不安がある中でレース参戦となる。

そこでとうとう...あの事故が💥

事故原因は未だに分かっていない。マシンのトラブルなのだろうが、解っているのは、激突でサスペンションアームが外れヘルメットに突き刺さってしまった頭部の致命傷だった。セナは骨折もしていなく打撲傷もなかった。
1994.5.1に34歳で永眠。

ブラジル国民から愛され、貧しい国のため、病院等へも寄付を惜しまなかった。

真面目で100%の力をレースに注ぎ込んできた人生。
事故の1ヶ月前のテストの際、凹凸のある場所を指摘し"ここで今年誰かが死ぬ"と言っていたそうで、不安を感じていた場所でだった。
本当に今でも残念でなりません😭😭😭

このドキュメンタリーは大満足でした。
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