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流転の地球 -太陽系脱出計画-のLifewithmoviesのレビュー・感想・評価

2.2
SF小説「三体」の原作者・劉慈欣の短編小説「さまよえる地球」を映画化。
SFと呼ぶには、トンデモ科学な要素が多すぎて、SFとは評価しずらい作品。とても気になったのは、中国映画だけに、プロパガンダ要素が非常に強い点。特攻を賛美したり、全体主義だったり、中国共産党の価値観をそのまま投下したような物語で、その点が気になりだすと、物語の展開が飲み込むことができなくなる。消防士や鉄道作業員など、近年のプロパガンダ系中国映画は、職業を賛美して、国の推進力にしようという作品が多いが、賛美系の表現はラストまで出てこない作品が多い中、この作品は、中盤からかなり全体主義的な価値観で進んでいくので、そこに気がつくと、洗脳的な現代中国の縮図をみているとようで、気分が悪くなってしまう。
2024年3月27日@アップリンク京都
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