夜行列車に乗ったカリート

世界の終わりからの夜行列車に乗ったカリートのレビュー・感想・評価

世界の終わりから(2023年製作の映画)
2.5
紀里谷監督作。
世界滅亡はあんたに掛かってるよと言われた女学生が頑張る、SF映画。

主人公は夢を見ると過去?に行けて、そこで出会う人物の想いを書き換えると未来も変わるから、それで世界終焉を回避しようとする話。

物理学視点のアプローチではなく「人の想い」に主体を置いたストーリー展開です。
なので内容が理解できなくても、そこはもうそうなんだと思いながら見る映画ですね。ここに疑問を持つと見られないです。

途中で話の目標がコロコロ変わるので少し分かり難いんですけど、主テーマとして言わんとしていることは分かります。

要は、
こんな辛いこと・酷いことばかりの世界なんて無くなってしまえばいいんだ!
        VS
辛くても、誰かを思ったり愛したりできる。この世界は素晴らしい…。

まぁよくある二極構造。
物語モノで今まで何度も取り上げられてきたこの話ですが、結局終着点が極端なんですよ。人生なんて一方じゃなくて両方の側面があるわけだから、どちらか片方に偏らなくてもいい。クソだと思うことも肯定したっていいんです。

どちらの感覚も必要で、選択する必要など無い。