深獣九

ベイビーわるきゅーれ 2ベイビーの深獣九のレビュー・感想・評価

4.5
ゆるゆるパートとアクションパート、1作目と変わらぬギャップが最高でしかない。もう最初から言っちゃうけど、パート3早よっ!

まず、ちさととまひろのゆるゆるパートが最高。だらだらワイワしてるの、ずっと見てられる。
これってもしかして、タランティーノを意識してるのかな? だったら大成功じゃね? あれ魅力的だけど、普通の感覚で取り込んだら単に緩慢で退屈で意味不明なシーンでしかない。でも阪元監督はセンスエグいので、まったく飽きないし、セリフめちゃおもしろい。
繰り返す。ずっと見ていられる。

「安物のラップはゴミだ」
「メゾン・マルジェラ」

さらにアクションが最高。近接ガンアクション。ガンフーっていうのかな? キレがよすぎてダンスを見ているようだ。
伊澤彩織さんの格闘アクションも、相変わらずのクオリティ。ただ拳を繰り出しているだけじゃなく、フェイントを入れるところが玄人っぽくてリアリティを感じる。超近接ゼロ距離バトルもカッコよすぎる。見たことない格闘を見せてくれるの、ワクワクする。

ちさとタイガーとまひろパンダの着ぐるみ組手も、笑えるのにカッコいい。ちさとの蹴りをまひろが脚で捌いて、そのまま踏んで動きを制するところが、競技ではないプロの技。アクション監修の園村健介さん、マジすげぇ。
銀行強盗をぶちのめすところなんかは、もうジャッキー映画。

ラストの演出も最高。最高しか言ってないな。
エンドロールの前の潔さ、エンドロール後のだらだら感、どちらも私の癖にぶっ刺さり。あれ? もしかしてこれは……と一瞬思わせる尺取りのセンスも光る。

掃除屋 田坂と宮内のからみも、今回の見所のひとつ。笑えるしちょっとだけグッとくる。ずるい笑

というわけで、いいところしかないべびわるシリーズ。これ原作あるのかな。オリジナルだったらすげえ。ちょっとだけゆり要素入れてるのもニクイ。マジ阪元裕吾監督は日本映画界の宝。ほんとに、強烈におすすめ。

コメディパートは絶対ラバーガール監修www
深獣九

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