ティンク

ベイビーわるきゅーれ 2ベイビーのティンクのレビュー・感想・評価

2.8
『二作目でも評価高いですね。監督と自分の相性が悪いのかも』


好きな人すみません。1作目のレビューとあまり変わりません。

冒頭のチンピラや殺し屋兄弟、相変わらずの芝居がかったオーバーアクトと説明セリフ。いきなり校歌歌うとか何。
主人公出てきてからの銀行襲撃シーンでも、強盗たちの過剰演技と説明セリフ。
というか襲われてるお客や銀行員まで芝居がかってるんですけど。キレキレアクションシーンの前にそんな過剰演技見せられると、その後のシーンの魅力が半減する気がします。

個人的には、キレッキレの、アクションのためのアクションシーン自体がリアリティのない様式美の世界なのだから、それ以外のシーンはリアリティがあるべきだと思っています。ノーリアリティを成立させるためのリアリティ。(今回、主役二人のダラダラトークも、芝居がかってしまった印象を受けました)

本作では、セリフ・芝居・演出だけでなく、脚本もリアリティないので、より興ざめです。
真昼間、道路で札びら見せて賭け将棋って・・・。銀行なんて、強盗に襲われた段階で簡単に送金できるわけないのに、3時まであと何分とか言われてもハラハラ感なし。
細かいですが、そもそも銀行にダッシュするのに、わざわざ土手から降りなくちゃいけないような河川敷の遊歩道通らないよね。

良かったのは着ぐるみ格闘シーン。被り物なんかとればいいのにわざわざちゃんと被りなおして闘い続けるって。こんな(に馬鹿らしい)の見たことない。

どんなものが作品に盛り込まれていればワクワクするのか、監督やファンと、自分とで違うのかなと1,2作両方観て感じました。

【追記】
Wikiによると監督は『お手本とするべきは「ハリウッドではなく、週刊少年ジャンプ」としている』とのこと。
自分が映画館で観たいのは、「少年ジャンプ」ではなく「映画」なので、そのへんで違うのかも。

「ハリウッドではなく」といいつつ、タイトル名にもろハリウッド映画を引用しているのも、信念ブレブレ。
ティンク

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